そば猪口絵柄辞典

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もう55年ぐらい前のことだった。

青森県・弘前市の弘前公園で満開の桜を見た後、

夜行列車に乗るまで時間がたっぷりあった。

道を尋ねたいと思いつつ通りをぶらぶら歩いていたら、

一軒の古道具店が目についたので、『ごめん下さい』と中へ入った。

学者然とした初老のご主人が出て来られて、

『学生だね。旅行かい?』と訊ねられた。

『そうなんです。弘前公園へ行き、満開の桜を見てきました。

天気が良いので岩木山も綺麗に見えました。』

『そうかい、それは良かったね。』と会話が始まった。

そうして、いろいろ話をしているうちに、

その御主人がどうして骨董店を始めたのか?という話を伺ったのだが、

そのときの穏やかな表情からは窺えない戦前・戦中の過酷な過去の話だった。

『大人とはこんな人を指すのだろう。』と若かった私は感じた。

お茶を入れて下さり、長時間話し込んだ後、

満ち足りた気分で弘前駅から夜行列車に乗り込んだ。

その折に、教えて下さったのが、『そば猪口』である。

その御主人の説明では、

『そば猪口は文字通り、そばを食べるときに使う道具だけど

江戸時代には全国各地で数多くの種類が作られており、

高価なものではないから集めてみるのも面白いよ。』

その数年後から、ひとつずつ集め始め15、6個はあったと思うが

残念ながら今は3個しか残っていない。

蕎麦を食べる度に、あの時の情景を思い出す。




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